白壁荘の5つの魅力
文人墨客に愛された宿:ぬくもりが懐かしい。「しろばんば」の井上靖先生や「夕鶴」などの劇作家木下順二先生が毎年のように投宿し文人たちの思索を見守ってきた、自然と緩やかな時の流れ。旅人をつつむ、なつかしい温もりが感じられる宿です。
井上小説しろばんばの舞台を散歩する:伊豆湯ヶ島は、井上靖先生が少年時代を過ごし、小説「しろばんば」作品の舞台です。洪作少年が野山を駆けまわった環境は今もそのまま残っています。
名曲「天城越え」を巡る旅へ:石川さゆりの名曲「天城越え」の曲が生まれた宿。1985年、吉岡治先生・弦哲也先生・桜庭伸幸先生の3名が当宿に2泊し名曲は生まれました。今も、吉岡先生直筆の歌詞や石川さゆりさんのサイン入りポスターなどが残っています。
天城越え掲載の新聞
昭和 はやり歌 考 
『天城越え』 呼吸が合った旅先の歌づくり

伊豆・湯ヶ島に、白壁荘という老舗の旅館がある。巨大な木や石をくりぬいた、巨木風呂に巨石風呂が名物。星空や木々を仰いだり、風の音を楽しんだりの風雅さがある野天だ。作家・井上靖が定宿としたことで知られるが、作詞家・吉岡治の原稿も額に入って飾られている。昭和六十一年に、石川さゆりが歌った「天城越え」だ。

その前年、吉岡と作曲家・弦哲也、中村一好ディレクターの三人が、ここに籠もった。さゆりのための歌づくりの取材旅行。女性を主人公に、その生きた方と情念に迫るのがテーマで、いわばA級歌謡曲が狙い。周辺をめぐり歩いた吉岡が、地名をどんどん書き込んで、歌詞が長めになるのに、弦がギターの弾き語りで、メロディーを寄り添わせていった。

折からのカラオケ・ブームを横目に、三人は素人さんには、そう簡単に歌えぬものを作る野心があった。結果、生まれたのは、さゆりの文芸路線の一曲。「やったぜ!」と三人は大いに盛り上がったらしいが、発売したら案の定、売れ足はひどく鈍かった。しかし、いつの時代も大衆は賢明で、いいものはいいと認めるものだ。さゆりの熱唱ぶりも手伝って、「天城越え」は彼女や吉岡、弦の代表作に育つ。

「しかし、あんなに心がこもり、呼吸が合った旅先の歌づくりなんて、もうないですね」
弦がしみじみした顔になる。歌世界も近ごろは万事合理的!?になり、取材旅行などめったにないせいがひとつ。残る気がかりはあの時、費用は一体誰が負担したのか?だったが、それが中村ディレクターの苦心で、コロムビア持ちだったと判ったのは一昨年のこと。吉岡が主宰する句会で、白壁荘へ出かけて真相がはっきりした。

いつも、ゴルフや酒ばかりでは能がない。時に「雅」のココロで遊ぼう、というのが吉岡の趣旨。僕も常連の一人で、ない知恵をしぼり脂汗をかく。ちなみにボス吉岡と弦の近作をあげると―。
『つづら折り 越えて野天の長湯かな』  治
『廃校もブランコの下野花咲く』 哲也
(音楽評論家・小西良太郎)

2005/5/23 東京新聞夕刊
蛍の舞いを堪能する:天城湯ヶ島のホタルは伊豆一と言われます。それは、自然が豊かだからこその「自然の自生ホタル」を見ることができるからです。清流・本谷川と猫越川に掛かる出会い橋に舞うホタルは圧巻です。
天下逸品の山葵を楽しむ:天城のわさびは天下一品!!~天城山は美しい水・温泉を育む郷~国立公園内の深い山より沸く泉で栽培される伊豆天城のわさびは国内のみならず、最近は海外でも特に旨みと甘みのあるわさびとして最高級と言われております。天城湯ヶ島は山葵(わさび)の一大産地。良質な本場のわさびで「わさび鍋」を始め「わさび寿司」に「わさびパン」や「わさびパスタ」など様々な白壁荘オリジナル料理をご用意いたしました。